2011年10月10日月曜日

自宅療養

療養と言って良いのかどうか。
ただ、本当にありがたいことに、母にはこれといって強い痛みや苦しさは無く、体調が安定しているため、決局のところ今日、退院しました。

いろいろな人がいろいろなことを言い、私自身の思い違いや、主治医の言葉足らず(早口で不明瞭な話し方のため、母などは「何を言っているのかよくわからない」そうです)が重なり、混乱したあげく、母も私もすっかり疲れてしまい、流れにまかせることに。

そもそも、主治医の話は、病院から直接ホスピスに行くのではなく、間にワンクッション、療養型病院というものに転院してホスピスを待つというものだったこと。
その療養型病院について、ケアマネさんや院内の医療連携センターというところの担当者は、今の母の状態で入るにはそぐわないと、揃って否定的だったこと。また、入院していた病院も急性期病院なのでいつまでもいられないこと。
かつ、連携センターが紹介して間をつないでくれると思っていたホスピスも、現在の母の状態ではかなり後回しにされるため、自分で直接コンタクトをとる方が良策とのこと。

そうした話を受けて、やはりいったん退院して自宅で過ごし、ホスピスに申し込みをする…という選択をしました。選択したというより、他に道がなくなってしまったという方が正しいかもしれません。

さらに、主治医は先日の話を受けて、O病院へ受診するものと思っており、彼の外来の予約は入れていないとのこと。すべてのデータを地元のかかりつけ診療所に当てて作ってくれました。
ケアマネさんはかかりつけ医とN病院とで今後診て行くと思っているので、またもや話に齟齬があり、その訂正も連休明けということになります。

そうしたゴタゴタは別として、退院祝いにと、今日もまた妹が料理をしに来てくれて、ぶりの照り焼きやあさりのみそ汁、サツマイモの煮付けにおひたしと、純和風料理をわが家のキッチンで作ってくれました。
今朝まで父と二人だった家に、母が帰り、妹が来ると、パッと灯がともったようになります。
いくぶんボケてきて、かつ耳がほとんど聞こえない父との会話の無い、いささかギスギスしがちな日々に嬉しい変化が起こるのです。

夕飯の食卓に、家族4人分が揃うのは、母ががんになるまでは絶えてなかったこと。仕事で忙しい妹も、ここ数年、夏休みやゴールデンウィークどころか年末年始にも帰らなくなっていました。
それが、母ががんになってからは、これで4回目の4人の食卓。
4人分のお箸を並べながら、ありがたさを噛みしめました。

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